二人での最後の朝

 中学生の長男が修学旅行に出かけて、次男と3人で3日間過ごすことになります。

 

まあ、一人減ると家も大分広く感じて、寂しいけれども、なにか静かで快適なところもあるのです。

こんな時にいつも思い出すのは、嫁さんと二人きりだった最後の朝のことです。

 

嫁さんが実家での出産を希望していたため、出産予定日の2ヶ月ほど前から山形の実家に帰省しておりました。

 

そこに、私が土日を利用して東京から遊びにいきました。3月の東北地方ということもあり、朝晩はかなり冷え込みます。

まあ、お見舞いといってもいいのかもしれませんが。海岸沿いの地元の料理屋で海鮮料理を食べたりして妊娠中とはいえども2人で楽しく過ごしたのです。

 

その時でも、出産予定日までは1カ月くらいあったので、まだ子供が生まれる気配はありませんが、腹はめちゃでかかったです。

 

2日ほど山形で過ごした日曜日、私が新幹線で東京に帰る予定の早朝でした。結構寒い中、狭い布団で夫婦二人で寝ていたのですが、何かの拍子で私の頭と、嫁さんの頭がゴツンとぶつかり、2人とも飛び起きました。

熟睡している中で飛び起きたので、結構な衝撃です。勢いよくぶつかったのでしょう。頭もジンジン痛い感じでした。

 

そこで、目が覚めてしまったので、朝方5時くらいでしたが起きることにしました。

 

すると、起きてすぐトイレに行っていた嫁さんがから、「おしるし」がでたとの報告がありました。

 

当時の自分は「おしるし」の意味をしらなかったので、ポカンとしてしまいましたが、義母曰く、「おしるし」とは赤ちゃんが生まれる合図なのだそうです!

 

まあ、それらしいものがそれらしいところから出てくるのです。

 

出産予定日までは1カ月あります。なんでこんなに早いのか?頭をぶつけた衝撃のせいではないのか?今思えば、一つのきっかけになったことは間違いないでしょう。

 

私は非常に心配したのを覚えています。そんな私の心配をよそに、嫁さんは子供が生まれるワクワク感に包まれているようでした。妊娠中の不便さから解放されるうれしさもあったでしょう。

  

 

東京にいたら、山形での出産には立ち会えるかどうかはタイミング次第となり、分かりません。

生まれそうになってから数時間で生まれることもあるでしょうし、1日経ってから生まれることもあるようです。

 

そんなんで、その日の夕方18時くらいに長男が、急遽スケジュールを無視して生まれたわけです。

一カ月予定より早かったのですが、無事に健康で生まれました。結局東京へ帰るのは数日延期としました。

頭をぶつけたおかげかどうかは分かりませんが、おかげさまで出産には立ち会えたわけです。

 

子供が生まれる前というのは、第一子ということもあり、不安しかなかったですね。

ワクワクしたりするものなのかもしれませんが、男の場合には自分の腹の中にいるわけではないので、イメージがさっぱり湧かないのです。

 

そしてその日から、家族が増えたために、一家は3人となりました。

  

それからは当然子育てに忙しくしております。

そして、今は子供が2人いることもあり、子育てにかなりの時間、労力を取られます。

 

だからといって子供がいない方が良いということはなく、子供はありがたいもので、子育て自体も楽しいものです。

それは間違いないです。

 

ただ、冒頭でも触れたように、今でも思い出すんですよね。子供が生まれる直前の最後の朝のこと。

 

あの時から二人ではなくなったのだなあと。

 

ちょっとしたトラブルもあったことで余計記憶に残っています。

 

子供が生まれて、良くも悪くも夫婦の関係も変わりました。

子供が生まれるまでは友達感覚が強いとようなところもありました。

二人で行きたいところにもすぐ行けますし、行動の制約がほぼないです。

経済的にも余裕がある状態です。

それに、基本的に家には2人しかいませんので、ケンカの回数も多いし、2人でどこかに遊びに行くという機会も多かったのです。

 

子供が生まれる前の夫婦の中心軸は、2人の中にあるものなので、、

 

家族が増えればそれは変わります。なにか2人だけだった時は時で楽しく良かったよなあ、、、などと懐かしく思い出すのです。

 

嫁さんはどう思っているかわかりませんが、、、

 

結婚されている皆さんはいかがでしょうか?

 

当然、時が過ぎれば子供も独立してまた2人の生活に戻るのでしょうが、若い時のそれとはまた違うものになるのでしょう。

 

結婚したての方は、気づいていないかもしれませんが、2人だけの時間というの結婚後は結構少なく貴重なのです。

 

なにか子供がいないといけないというような風潮もありますが、私が思うにそんなことはなくて、結婚後の夫婦2人だけの時間というのも貴重なものだと今になって懐かしく思い出します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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