出生数90万人割れで電車は全てシルバーシートへ?
少子高齢化、経済の低成長化、医療費の増大などなど、問題山積みの中、何かいつも燻っているのが年金受給年齢の引き上げですよね?
元々60歳から支給だったものが65歳からになったのが少し前のお話です。
でも65歳からでもきついだろうということは、薄々みんな気づいて来ているのです。
そして、厚生労働省からも年間出生数の減少が発表されました。90万人割れだそうです。
現在の出生数から日本の将来人口を予想します。かなり乱暴ですが、単純に90万人(1年の出生数)×80(平均年齢)を計算すると7200万人です。
1億2千万人の40%減ですね。ほぼ半分です!
今の年金制度は将来の出生数を予測して、支給額、支給年齢を決めているので、出生数が減ればそれは変わる可能性が高いです。
自分の生まれた年の出生数が200万人を超えていますので、そのペースに戻すには単純な計算をすると、90万人で200万人を産む必要があります。夫婦が40万組できるとして、1夫婦で平均5人産む必要があります。
うーん、すごい!絶対無理!
少子化の理由は色々あるのでしょうが、東京、大阪などの大都市圏への人口集中、過労死などの過剰労働による家庭の非形成、崩壊、核家族化等、日本の高度経済成長を支えた仕組みが原因にもなっているかもと思います。あれだけの高度成長ができたということは歪も大きかったのでしょう。
あとは、人口の多かった氷河期世代の団塊ジュニアを政治的に放置していたツケが来てますね。あの世代は200万人いる年もあるので、出生数はそれに近い数字があってもおかしくはないのですが、そんな出生数とはなりませんでした。
自分も団塊ジュニア世代ど真ん中、一番人口の多い年に生まれていますが、就職はきつかったですね。幸い、家族も家も持てて、普通に暮らせてますが。
周りでは、実力はあるのにかなりつらい思いをしている方も見てきています。
これでは年金受給年齢を引き上げるか、給付水準を下げるか、大幅な増税の選択肢しかないのです。
支給開始が70歳になったら、男なら80歳まで生きて年金をもらえるとして、厚生年金で考えると、その人の収入によりますが、だいたい厚生年金、国民年金合わせて年間200万円くらいらしいです。それを10年もらうと2000万円です。
2000万円って、高校大学をでてから、65歳、もしくは70歳まで年金払い続けてもらえる額としてはどうなんでしょう?
ザーッと試算します。(厚生年金ありのサラリーマンでシュミレーションしてます。)
毎月の給与明細の厚生年金の欄を見てください。それを70歳まで収めた額の2倍が保険料の額です。
2倍というのは給与明細から引かれている額と同額を別途会社が負担しているのです。
厚生年金保険料は給与明細の額だけではないのです!
会社も大変ですね。その負担がなければ、人件費を増やせているかもしれません。
月給40万円だとだいだい厚生年金は4万円くらいです。なので、毎月会社負担分と合わせて8万円,年間だとボーナスも合わせると110万くらいでしょうか。これを22歳から70歳まで払うと、どうでしょう?
22歳もしくは18歳からから70歳まで48年間支払うと、、、どうですか?
年金収めたほうが得ですか?
特に自分の場合は酒とタバコをやっていたので、寿命も短いでしょう。
タバコを吸っている人は、健康保険料を上げて、年金保険料は下げるというのも一興です。
まあ、若い時は保険料も安いし、国の年金には障害年金もあるし、専業主婦がある場合、扶養により保険料納付が免除されるので、一概にこの額だけで比較はできませんが、、、ざっとした目安くらいにはなるでしょう。
100歳くらいまで生きれば確実に得ですね!!まあ普通は生きられません。
そうはいっても国外逃亡もできませんので、70歳まで働いて、保険料を納めなさいと言われれば抗えないことが予想されます。
70歳まで働く準備として、今から体を鍛えなければいけませんよ!
70歳定年が実現したら、電車のシルバーシートが明らかに不足です。
65歳以上の方ってシルバーシートの対象ですよね?
おそらく今のシルバーシートが普通の席になり、普通の席がシルバーシートになるでしょう!
今はあまりいない65歳から70歳の方が電車通勤始める可能性があるのです。
体力的に平気な人も多いでしょうが、きつい人も多いでしょう。
自分は70歳近くなって、あの満員電車で通勤する気概はありません。体力もあるほうではないので、途中で倒れかねないです。
在宅勤務を政府が推進してますが、70歳定年を見越してのことなら天晴れですねえ!